ダバ駐日エチオピア大使を迎えての公開セミナー「Green Legacy Initiative of Ethiopia」を開催しました。

IPDREは、4月25日(木)、ダバ在日エチオピア特命全権大使を迎え、公開セミナー「Green Legacy Initiative(グリーン・レガシー・イニシアティブ) of Ethiopia」を鳥取大学湖山キャンパスの広報センターで開催しました。このグリーン・レガシー・イニシアティブは、エチオピアで2019年に始まり、森林保全、気候変動対策、持続的土地管理、生物多様性と幾つかの重要な環境問題に対処するために、8年間で数百億本の苗木を植えることを目指している野心的な取り組みです。会場には鳥取大学の教員、学生らが多数参加し、積極的な議論が交わされました。

同セミナーでは、オロミア州農業局長を務めた経験もあるダバ大使による講義が行われ、同イニシアティブの進捗、成果、課題、そして将来への見通しについて1時間以上に渡り説明されました。この取り組みが国内の行政、民間企業、コミュニティ、市民個人と異なる層を通じた着実な取り組みになったこと、またムーブメントが国内だけでなく周辺国にも裨益されつつある状況が紹介されました。また、セミナーでは、鳥取大学で多くのエチオピア人教員や学生が鳥取大学で研究に取り組み、エチオピアの異なる分野での発展に貢献してきたことについて、ダバ大使から感謝の意が示されました。両国の学術コミュニティを通じて、持続可能な社会に向けた貢献にも期待されている旨が言及されました。

質疑応答では、参加した教員や学生から、同イニシアティブに関して多くの質問が挙がりました。水供給や苗木の生存率の課題についての質問には、ダバ大使から関連する政府の灌漑等に関する別のプログラムがあることや、現在もなお解決すべき課題として認識され続けていること等が共有されました。また隣国への知見の共有については、異なる国際的なプラットフォームを通じて進められている状況に触れられました。

最後に大使からは、今後も、このようなエチオピアの環境イニシアティブの進捗や意義について発信していきたいと考えていること、鳥取大学とエチオピアの交流の輪への期待についてメッセージが共有され、会合が終了しました。

<参考リンク>
・エチオピア大使館Facebook:https://www.facebook.com/ethioembtokyo/ 

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