公開セミナー開催報告:超小型衛星を用いた地球観測の新展開

国際協力機構(JICA)からの紹介を通して、北海道大学の高橋幸弘教授を講師に迎え、超小型衛星を活用した社会実装の可能性をテーマとする公開セミナーが開催されました。高橋教授を中心に、北海道大学や民間企業との産学連携により、超小型衛星のリモートセンシング技術を用いた多分野にわたる取り組みが国内外で展開されています。乾燥地途上国での展開も見据え、JICA関係者との合同企画として実施されました。

セミナーでは、次世代を担う若者の主体的な参加を促す観点から、学生からも多数の質問が寄せられました。「アイデアをどのように事業化につなげるのか」「現在の立場からどう衛星データの活用に関わることができるか」といった問いに対し、大きなポテンシャルとチャンスを生かす意義を交えて解説されました。

セミナー開催に先立ち、高橋教授及びJICA田中啓生上級審議役一行7名が本学の国際乾燥地研究教育機構(IPDRE)を訪問しました。乾燥地における環境変動の定量的把握に向け、超小型衛星の高精度データを活用した共同研究や社会実装の可能性について意見交換が行われました。また、IPDRE構内ほ場におけるデモ試験に活用するため、高橋教授が開発した分光器の貸与式も行われました。

今後、衛星データと地上調査を組み合わせた新たな研究・教育モデルの構築に向けて、引き続き協議を進めていく予定です。

公開セミナーの様子
公開セミナーの様子

圃場視察の様子
圃場視察の様子

分光器貸与式の様子(1)
分光器貸与式の様子(1)

分光器貸与式の様子(2)
分光器貸与式の様子(2)

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