技術開発関連プロジェクト

プロジェクトリーダー

片田 直伸 教授(工学部)

プロジェクト構成

水資源マネジメントグループ

グループ長:梶川 勇樹 准教授(工学部)

栽培環境計測・測定グループ

グループ長:大観 光徳 教授(工学部)

CO2フリー物質・エネルギー生産グループ

グループ長:片田 直伸 教授(工学部)

プロジェクト概要

“人類のサステイナビリティに貢献する技術を乾燥地から”

本プロジェクトでは水資源、栽培環境、CO2フリー生産の3分野に絞り、先駆的な技術を適用して地域の特性に応じた課題を解決、人類の持続的な発展に貢献する産業基盤を構築します。


  1. 1. 水資源マネジメント技術:水に関わる諸問題を解決することを目標とし、水貯留施設の出水時破壊予測モデルと安定性評価手法、地盤材料を対象とする汚染水等の浸透性評価手法、浸透に伴う構造物の劣化予測技術の確立と遮水材の開発などを通じ、水資源・汚染水の新たな管理手法を創出します。また水貯留施設等の配置・避難開始時刻を提供できる新システムを開発します。

  2. 2.栽培環境計測・測定技術:気候変動等による栽培困難地域に適用可能で環境負荷の低い作物育成技術の開発を目指し、光質調整農業フィルム、光ファイバー・ナノ技術を駆使する3次元精密光計測システム、栽培地域や作物に適した園芸ハウス内の光環境設計技術、試験栽培を踏まえた栽培マニュアルなどを開発します。

  3. 3.CO2を増やすことなくエネルギーと化学製品を生産するため、常温作動水蒸気電解、カルボニル水素化触媒反応、グリセロール変換生物生産の技術を開発します。常温作動水蒸気電解は乾燥地で大気中の水分からグリーン水素を製造することを、カルボニル水素化触媒反応は植物資源から医薬・農薬、化粧品、高分子の原料を製造することを、グリセロール変換生物生産はバイオディーゼル生産で副生される廃グリセロールを高付加価値物質に変換することを可能にします。
3方向からの光を測定可能な光ファイバー素子
常温作動水蒸気電解セルの試作品と模式図