IPDRE国際シンポジウム“Changing environment and people’s lives in Mongolia”を開催

3月10日(土)、国際乾燥地研究教育機構(IPDRE)の主催により、モンゴルを対象とした国際シンポジウム“Changing environment and people’s lives in Mongolia”を鳥取大学広報センターで開催しました。

モンゴルは、深刻な砂漠化や気候変動、あるいは急速な社会の変化のなかで、どのように持続的な社会を維持し、あるいは新たなライフスタイルを構築していくのかといった課題に直面しています。

これらの課題解決に向け、これまで鳥取大学が蓄積してきた研究成果を元に、モンゴルの研究機関との一層の連携推進や、社会経済環境や制度の実情調査、現地ステークホルダーとのニーズ調整といった人文社会科学系のアプローチの取入れなどによって、より効果的に社会実装を図り、持続的な暮らしに貢献することを目指し、本シンポジウムを開催しました。

このような趣旨を鑑み、まずはモンゴルの環境と暮らしについてより深く理解するため、同国を対象とした文化人類学の権威である小長谷有紀氏(人間文化研究機構・理事)に基調講演を行っていただきました。

次に、PARTⅠではモンゴルの社会経済や砂漠化対処など、総合的な観点での発表が行われ、PARTⅡでは、気候変動が草原生態系と遊牧に与える影響評価、対処策開発の研究について、より具体的な研究発表が行われました。

PARTⅠ、PARTⅡでは、モンゴル科学アカデミー、モンゴル地理・地生態学研究所、モンゴル気象水文環境情報研究所の3機関から計5名が、鳥取大学からは計4名が発表を行い、今後の研究深化、国際連携の発展が期待される充実した発表がなされました。

会場には、鳥取大学の研究者を中心に40名を越える聴衆が集まり、活発な質疑応答・意見交換がなされるなど、盛会のうちに終えました。
基調講演を行う小長谷有紀氏

会場の様子(鳥取大学広報センター)

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