JICA SATREPS(バナナパナマ病プロジェクト)メンバーのペルー人研究者らが乾燥地研究センター / IPDREを訪れました。

2024年10月17日、JICA-JSTが支援する地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)「バナナ萎凋病の診断・警戒システムと発病制御戦略の構築と実装(ペルー)」のペルー側研究機関である国立ラ・モリーナ農業大学(UNALM)および国立セルバ農業大学(UNAS)の研究者5名が視察のため乾燥地研究センター(国際乾燥地研究教育機構(IPDRE))を訪れました。
まず、恒川篤史教授(乾燥地研究センター長・IPDRE副機構長)から同センターの概要について説明があり、続いて来訪研究者らと、両国の農業・環境研究を巡る情勢や課題、また乾燥地の研究領域に関する知見について意見交換が行われました。

その後、センター内の各研究施設や展示場を視察されました。来訪研究者から、アリド・ドームが建設された背景やデザインについて関心が寄せられた他、施設内の園芸作物の栽培状況、乾燥地における土壌微生物の特徴やセンター内での研究実態について多くの質問がありました。展示施設内では、世界の乾燥地・砂漠に関する情報を目にし、「ペルー国内の砂漠と他地域の砂漠を対比する良いきっかけとなった」「植生、生物、砂の形状等がそれぞれ異なっていて面白い」といった声がありました。

なお、同SATREPSは、東京農工大学(TUAT)、鳥取大学およびJIRCASを研究実施機関として、日本とペルーの教育・研究機関がタッグを組み、バナナ萎凋病に対抗しペルーの有機バナナ生産に寄与されています。
SATREPS公式HP:https://www.jst.go.jp/global/kadai/r0405_peru.html

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